週明けで仕事が忙しくて一息ついた時には11時を過ぎていた。貴重な晴れ間だと天気予報も言っていた。一応調布飛行場まで行っておこう。途中で無線機のスイッチを入れるとちょうどJA34NMが着陸したところだった。ありゃ。勿体ない。ようやく滑走路が見えるところまでやってきた。おや?珍しい。大きい機体がテストエリアに入ってる。ドルニエか?新中央航空のドルニエかと思ったがよく見たらJAXAのドルニエJA8858じゃないか!へえー珍しい!いつもエンジンランナップは飛行場まで来ないでJAXAのハンガー前でやっているのに。そんなことを思いながらテストエリアの真横を通り過ぎる。ブンブン回してるなあ。丘の上に到着。ヘリコプターは出てない。ああ、今日も何も飛ばないのかあ。そんなことを考えていたらJA01PCが離陸。今日は北風、35運用。北風のシーズンになりましたねえ。フォロワーさんにメッセージを送ってお昼寝。
オリパラが終わって都道府県の石の丘も元に戻った。木陰でお昼寝出来て幸せ。と思ったらJA8858がテストエリアから出てきた。航研エプロンに帰るのかなと思ったらパパエリアへ。あれだけブン回したから給油するのだろう、とこの時は思った。しずしずとタキシングしてくる。ちょうど新中央航空のドルニエJA34CAと重なった。面白い。幽体離脱~みたいになった。給油して午後から飛ぶのかなあと思ったが航研エプロンまで帰るという。しょうがない。ヘリコプターも飛ばないようだし道路渡りを撮って帰ろう。
自転車で移動して間に合ったが今日は200-500しか持ってなかった。しょうがない。たまにはドアップで撮ってみよう。警備員さんたちがクルマを停めてタグが短くホーンを鳴らす。そしてしずしずとJA8858が渡っていった。
近くで見ると大きいなあ。その大きな尾翼にはNALのマークが今でも消されずに入っている。現在はJAXAになったけれど以前は航空宇宙技術研究所(NAL)だった。だから今でもJAXAエプロンとは言わず航研エプロンとかたくなに呼んでいる。
そんなことを考えながらJA8858を見送った。やけに職員の人が多いなあ。カメラやビデオの人もいる。ちょっと不思議に思ったがまあたまにはそんなこともあるだろう。何か新しい実験でも始まるのかもしれない。今日はエンジンランナップと給油したんだから明日は飛ぶかも。そんな期待をしながら仕事場に戻った。
お昼を食べてツイッターを見てたら、ええ!と声が出るほど驚いた。JAXA航空技術部門さんのツイートに「格納庫から一般道を渡って飛行場に向かう姿を見るのは今日が最後です(涙)」と書いてある!ええ!なんで?JA8858引退ってこと?なんで?機体は古いけどめったに飛ばないから飛行時間は少ないじゃん。なんで。そんなに大事なことはもう少し早く言ってよ~。あのサンサンのCMじゃないけど「早く言ってよ~」。もう一回「早く言ってよ~!」もしかしたら格納庫から一般道を渡らずに航研エプロンから垂直離着陸できるように改造するとかいうオチかもしれない。後日、Webサイトに特集掲載とのことですから後日を待ちましょう。